ナイトウィザード

ゲイザー、アンゼロットの口ぶりからして、この世界でキリヒト以外唯一シャイマールだとわかっていた人みたいでしたが、ならばいったいどうして…。こいつこそが、真に非情なのではないかと感じました。アンゼロットは、この人を妄信している。だから、おそらく何を言ってもアンゼロットは、正しいと信じて従うでしょう。たとえ、今回のようなことになっても。
とはいえ、今回のことで、ひとつわかった気がします。アンゼロットは、非情なのではなく、非情にふるまっているだけなのだ、と。彼女は、宝玉さえ集めさせなければエリスはこんなことにはならなかったとわかっているはずですから、責任は感じているはずですし、ましてやゲイザーの前での反応、この決定に完全な納得はしていないはずです。でも、上に立つ者として、そんな迷いは見せられない、それで、一人で無理をしてきたんじゃないですかね?
にしても、ゲイザーに比べてベル様のほうがよっぽど話がわかりそうな気がしたのは、私だけですかね?なんというか、アンゼロットのやってきたことに対して、皮肉にもほどがある、っていうなんて、なんだか、さすがはベル様って感じがしました。
それにしても、キリヒトは、測りかねます。ただ、今回唯一思ったのは、この人は、単にシャイマールの復活を狙っていたわけではない、ということですかね。ただ、その根拠は、エリスに生きろと説得していた時のセリフからではありません。なぜなら、もし本当にそう願うなら、]]わざわざ道を通って助ける必要もなければ、柊と会話する必要もなかった、ということです。シャイマールを覚醒させ、すべてを破壊すればよかったんですから。[[そういう意味で、この人は、エリスだけは絶対に裏切らない、それだけは、信じられると思います。何よりこの人から、どうにも悪意だけは感じられないんですよね。だから、この人の言うことは、信じていい、そんな気がします。
それにしても、柊、今回は感動しましたよ〜。相手をシャイマールと分かりながら、それでも、目の前にいる、「エリス」を肯定し、なおかつ生きろと叱咤激励してあげたんですから。これは、なかなかできるとは思えませんよ〜。
あと、今回、柊を罵倒されて怒ったエリスには、ちょっと感激しました。
アンゼロットは、おそらくあかりとくれはに、柊とエリスの抹殺を命じたでしょう。それに対して、あかりとくれはは、いったいどうするのか。アンゼロットは、このまま全力でゼイザーをただ妄信し続けるのか。エリスの知る真実とは、いったい何なのか。そして、ゲイザーの真の狙いとは…。次回、記憶のかけら、〜幻想に、舞う〜、こうご期待、ですね。