大地の果て

汐の、「パパが選んで買ってくれたものだから」という理由で一生懸命探し続けていたのには、さすがに感動しました。というか、渚に似て、本当に芯が強い子ですね。というか、良くも悪くもこの子、ものすごく渚によく似てるんですよねぇ〜。だから、どうしても言動の端々に渚を感じてしまいます…。
汐、お花畑駆け回ったり、朋也に肩車してもらってお花畑見たときとかかわゆかったですよね〜。それと、地味に、ロボット見るときの目が揺れていたのがかわゆかったです。後の発言からして、朋也が選んでくれたのがうれしかっただけで、正直物自体は何でもよかったのかもしれませんね。
朋也、だいぶ汐と自然に接せるようにはなっていましたが、それでもまだ完全には無理そう、というか、面倒だと思っている節がある感じでしたね。とはいえ、おもちゃ買ってあげたり、なんだかんだで汐のこと考えてあげてたあたりは、ちょっとだけホッとしましたけどね、正直。朋也自身、じぶんの娘なんだからという負い目や責任、それと、無意識でしょうが想いもあったでしょうしね。ラスト、あんなふうにちゃんと仲直りできて、本当に良かったですよね。
にしても、隣の子がママママ連呼していたのに腹が立ったのは、自分自身妻も母親もなくし、ま隣にも母親を亡くした子がいて、悲しみから立ち直れていない朋也にとっては、自分のないものを持っていることを自慢されているようで、うっとおしかったんでしょうね。というか、汐にママのこと教えてって言われたときは、傷口をえぐられた気分だったでしょうね…。早苗さんに、汐が人前じゃ泣いちゃダメって言われたと聞いて意外と厳しいって言ってましたが、このことも、いずれは通過できなければならないとわかっていて汐にああ吹き込んでいるでしょうし、結構助けてあげないといけないポイントや、突き放すべきポイントは心得てますよね。
ラスト、朋也が何とか克服して汐に渚のことを語るとき、あれ泣いてしまいましたよ私…。だって、最初はちょっと面白おかしく始めようとしていた朋也でしたけど、思い出すポイントが、けなげで頑張り屋なところや、かわいいところばっかりで、どうして渚は死んでしまったんだっていう思いがどうしても湧き上がってきてしまって…。
それにしても、朋也の父親も、高校入るまでは相当無理してでも朋也を優先して育てていたんですね…。それがどうしてあんなふうに無気力になってしまったんだか…。