お祝い

みなみちゃんの誕生日のお祝いがてらに、またショートストーリを少し。今回はかなり短いハズです。まあ、誰か読んでるのか微妙に謎ですが。
いつもの朝。
「みなみちゃん、おはよう。」
「おはよう、ゆたか。」
いつも通りにあいさつする。でも、今日はゆたかが何となくいつもと違う気がする。
「えっと、はい、これ!」
そう思っていたら、そういって、恥ずかしそうにゆたかが何かを差し出してくる。
「…これを、私に?」
「うん。お誕生日おめでとう、みなみちゃん!」
なるほど、今日の私の誕生日、覚えててくれたのか。うれしいな。
「ありがとう。ゆたかの誕生日には、私も何かあげる。」
「ありがとうみなみちゃん。あ、恥ずかしいから、それ、家に帰ってから開けてね。」
「今日誕生日だったの?ごめん全然知らなかったよ。」
そう言いながら、田村さんが近づいて来る。
「それにしても、相変わらず二人とも仲いいね〜。(なんか、インスピレーションが来たよ〜。二人には悪いけど、いいネタもらった〜。)」
「オ〜、ひよりんまた何か二人を見て妄そ…。」
「わ〜!!ストップストップ。」
3人が集まっているのを見つけたからか、パティさんも集まってきた。
「ン?その手に持ってるの、なんデスカ〜?」
「あ、これは…。」
「今日、みなみちゃんが誕生日だったから。」
「オ〜、そうだったんデスカ?私全然知りませんでしたヨ。どうしまショウ。」
「二人とも、その気持ちだけで、十分。」
うれしくて、これ以上言えない。気持ち、伝わったかな?
「オ〜!そうデシタ。私、昨日間違えてひよりんの同人同じの4冊目を買っちゃったのを、今持ってるノデ、それを…。」
「それはダメ!絶対にダメ!」
「それって、私がお姉ちゃんに見せてもらったのと、違うやつかな?みなみちゃんにあげるんだったら、私も見せてもらおうかな〜。」
「パティ、絶対にあげないでよ!」
「ひよりん、往生際が悪いデスネ。」
「そうだ!今日帰りみんなで帰って、何か買わない?」
二人とも、私の誕生日に、一生懸命考えてくれている。でも、二人に迷惑もかけられない。
「二人とも、別に、わざわざいいよ。」
「一緒に帰ったりもする仲なんデスから、遠慮はいりまセン。ところでひよりん。今日は、乙女ロードか秋葉か…。」
「今日は普通のお店。漫画とかあげても、みなりんあんまり喜ばないと思うよ。」
「そうでスカ。それじゃ、仕方ないデスネ。」
「…でも、田村さんの漫画は、私も読んでみた…。」
「そ、それはまたの機会ってことで、ね?」
きっと、田村さんも、知ってる人に読まれるのが恥ずかしいんだ。それなら、今度、こっそりゆたかに読ませてもらおうかな。
そして、放課後、結局みんなで買い物に行くことになって、プレゼントを渡してくれた。今度は、私が、みんなの誕生日に、プレゼントあげないと。うれしかったよっていう思いを込めて。私は、言葉で伝えるのは、苦手だから。