もしも椋ルートの続きを私が書くとしたら

ゲームの話ですが、とりあえず、あの、これで終わり?的な椋ルート(勝平ルートじゃないですよ)終わり方に椋好きとしては、非常に不満があったので、杏ルートを参考にしつつ、書いてみようかな〜と。無論岡崎視点です。二次創作品なので、嫌いな人は見ないでください。私が書く以上、原作とはかけ離れたキャライメージになっている可能性もあることはご承知ください。あと、ゲームを終えていない人や、購入予定のある人は、大量のネタバレを含むので、見ない事をお勧めします。ゲームしないですって言う人は問題ないと思いますが、たぶん通じないと思いますよ…。
椋と付き合って1ヶ月ほどがたった。俺は以前と違い、毎日が楽しい。でも、最近気になる事がある。
俺は、椋に、果たして恋しているのだろうか。単なる暇つぶしとして付き合っているのではないだろうか。そんな以前にも考えたような事だ。
椋は俺の事を、真剣に好きでいてくれている。俺も、どちらかというと、好きの部類に入る。でも、俺は、そこまで椋のことがすきなのだろうか、このまま付き合っていて、椋のことを傷つける結果にならないだろうか、漠然とそんな不安が今俺の中にある。
「朋也君、…その、どうしました?」
「いや、なんでもない。」
「悩み事なら、相談に乗りますよ。…その、恋人、ですから。」
悩みとはいえ、そう簡単に本人にぶつけられるような話ではない。
「いや、大丈夫だ。そんな事よりお前、今日は占いよかったのか?」
いつも椋がクラスで放課後までやっている占い、今日はほとんどやらずに教室から出てきたのだ。
「えっと…断っちゃいました。その、…朋也君と遊びに行きたかったので。」
そういわれると、俺としても照れくさい。
「そ、そうか。でも、お前、俺とは違って進学するんだろ?そっちの方は大丈夫なのか?」
「それは…その、夜にがんばって勉強していますから。」
まあ、まじめそうな椋のことだ、その辺はきちんとしているのだろう。ろくに勉強も出来ない俺が心配するような事でもない。
「そんな話してても面白くないよな。せっかくだし、お前の行きたいとこ付き合うよ。」
「え〜っと…それじゃあ、また、ウインドウショッピンク、しても良いですか?」
杏も椋も、本当にそういうのが好きなのだ。俺としては、こんなに頻繁に行っていて、行く度にそう商品ががらりと変わっているのだろうかと思うのだが。店の方も、そういう女性の心理を理解していて、しょっちゅう配置換えを行ったりしているのだろうか?

そうして俺達は、いつもの商店街までやってきた。
「朋也君、あの服、お姉ちゃんに似合いそうだと思いませんか?」
それは、杏が以前お前に着せたらとか言ってた服だ。前にも思ったが、大胆すぎる気がする。なんというか、こういうところは姉妹なのかも知れない。
その後も
「朋也君、この小物、かわいいですよね。」
これ、買っちゃおうかな…。
と、夢中な様子だった。途中、俺の事忘れてるんじゃと思ったときもあったけど、意外とそういう椋を眺めていても、暇はしなかった。
「あ、この前のアクセサリー、タンザナイトのがなくなっちゃってます…。」
しまった!買ったまま、まだ渡してなかった!!でも、それを言うのもかなり恥ずかしい。
「まあ、アクセサリーなんて、またいいのがでてくるだろ。ここならいつでもこられるし、また新作が出た頃に来いよ。」
「はい。で、その時は…その、え〜っと、朋也君にも、一緒に来て、見てもらえたら…。」
「ああ、デートがてらに来るか。」
その時は、また買ってやってもいいかもしれないと思う。
その後、いろいろな話で盛り上がりつつも、いろいろ見て回った。
「さて、今日はこの辺にしておくか。明日もまた学校だしな。」
「は、はい、そう、ですね…。」
「あん?どうかしたのか?」
歯切れの悪い椋の言葉に、こう聞いたものの、その直後になんとなくピンと来た。なんせ、椋の一番の趣味だ。
「い、いえ、その、たいした事じゃ…ないんですけど…。」
「また、ゲーセンの占いやっていくか?」
「えぇ?わ、わかっちゃいましたか?」
「まあ、お前、ここ来るたびにしたがるからな。そんなことより、行くぞ。」
そういって、ゲームセンターの中へ。
占いの機械は、相変わらずのやつだ。とはいえ、これだけ頻繁にするなら、俺の生まれた時間とか調べてやった方が、椋は喜ぶだろうか。といっても、どうやって調べればいいのか、正直よくわからないが。親父に聞くわけにもいかないし。
「お、結果か。」
「えっと、『今週の今週のあなた達は、些細な事ですれ違い、距離が出来てしまいそうです。
お互いに、相手の事を大事に思うあまり、まじめに考えすぎているのかもしれません。
自分の感情を押し付ける事は、絶対にやめましょう。
話し合いをする事が大切です。そうする事で、誤解の原因は見えてくるでしょう。
すこし、普段より自分の主張を抑えて見るのもいいでしょう。相手への思いやりを忘れてはいけません。
ラッキーアイテムはペンダント、ラッキーカラーは紫』」
「…前よりひどくなってないか?」
「そう…かもしれませんね。」
椋も、それは感じたのだろう。とはいえ、今日はこの辺にしておかないと、杏にぶっ飛ばされそうな気もする。それに、俺が送っていくとはいえ、あまり遅いのも危ないだろう。結果の印刷された紙をとり、今日は帰る事になった。
(つづく)


はい、すいません。続きはまた後日あげます。